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【プレスリリース】容量の異なるバッテリーを最大3個組合せ運用する新バッテリーシステムを初公開。軽より手軽なモビリティ『I-Cargo』の航続距離を最長150kmに伸ばす

株式会社ベクトリクス ジャパン(以下ベクトリクス/代表取締役:⼭岸史明)は、2024年1/24から1/26まで東京ビッグサイトで開催された【第16回オートモーティブワールド】に、近春のデビューを予定している新開発の交換式バッテリーシステムを標準装備した“軽より手軽な小型モビリティ『I-Cargo』”を出展し、初公開した。
新しいバッテリーの容量は2.1kWと2.9kWの2タイプを選べるほか、車両後方の収納スペースに最大3個まで⾞載できるため、容量と個数の組合せ⽅により最短35kmから最長150kmの航続距離を実現した。
新バッテリーシステムにより、ユーザーは必要な走行距離に応じて必要な量のバッテリーを購入することで、導入コストを抑えることができ、さらなる利便性と選択肢が広がった。
またバッテリー形状も持ち運びしやすい薄型BOX に変わり、接続プラグも1箇所となったのでバッテリーの交換はより簡単に。期間中の来場者の注⽬度は⾼く、ブースでは専⾨的な質問も相次いだ。

今年で第16 回を数えるクルマの最先端技術展【オートモーティブワールド】は、7万7,700人という昨年を大きく上回る集客となり、『I-Cargo』の最新モデルを展示したベクトリクスのブースにも多くの来場者が訪れた。

【必要な距離に応じて最適な運用が可能に】今回のメインは『I-Cargo』のアイコンとも言うべき交換式バッテリーシステムの大幅な刷新。ユーザーはまずバッテリーを2.1kW(1個あたりの航続距離35km)と2.9kW(同50km)の容量が異なる2タイプから選ぶことができる。また車両後部の収納ユニットが改良され、バッテリー自体も脱着しやすいデザインに変わったことで、車載できるバッテリー数が2個から最大3個に増えた。さらにバッテリー管理システムも変更されたことでバッテリー1個でも走行が可能になった。このアップデートによりユーザーは、2タイプの容量と搭載する個数を組合せることで『I-Cargo』の航続距離を最短35km(2.1kW✕1個)から最長150km(2.9kW✕3個)まで、9通りもの幅広いレンジを使えるようになる(画像参照)。例えば稼働する現場が狭いエリアで走行距離が50kmに満たない場合なら、2.9kWのバッテリー1個を搭載すればOK。70kmから100km未満の平均的な距離を走行する場合は常時使用する2個の運用でカバーでき、100kmを超える長距離走行が必要な時は、予備用として3個めのバッテリーを積んでおけば1個の容量分の走行可能距離がプラスされ最長150kmまでは走れる。これはドライバーにとっては距離の不安を一層する安心材料だ。

また、こうした必要な走行距離に応じてフレキシブルにバッテリーを最適化できることで、利便性がアップするだけでなくコスト面での経済的メリットも生まれる。例えば前述の短距離走行がメインとなる現場では購入するバッテリーは1個ですむため『I-Cargo』の導入コストを容易に低く抑えることができる。これも交換式バッテリーを搭載する『I-Cargo』だからこそ実現できた長所といえそうだ。

【国際的な安全基準をクリア済み】ブースでは、新バッテリーの基本性能に関する質問も多く聞かれた。特に防塵防水や安全性に関しては、IEC(国際電気標準会議)が定めるIP規格(電気機械器具の外郭による保護等級)がIP67(防塵性能が最高の6等級、防水性能は2番めの7等級)を取得した高性能であること、加えてリチウムイオン電池の国際輸送に義務付けられているUN38.3(国連勧告輸送試験)に合格していることは、安全性を保証する大きな要素だ。この新しいバッテリーシステムが実装された『I-Cargo』は、早ければ春にも市場デビューの予定で、現在調整を進めている

●新バッテリーのスペック車両本体価格:98万9,000円/バッテリー価格:19万8,000円〜(2.1kW 1個)/仕様:リチウムイオン/セル仕様:LG INR21700  M50LT/定格電圧:73.8V/定格容量・定格電力量:38.4Ah・2.1kW &  2.9kW/IP保護等級:IP67/通信:CAN/寸法:H475mm ✕ W225mm ✕ D97mm/重量:14kg(2.1kW)・16kg(2.9kW)/充電方式:車載・AC普通充電MODE2 100V & 200V(16Ah)、バッテリー単体・DC普通充電 100V & 200V (10Ah)/充電時間:4.5時間(100V)*価格や仕様は予告なく変更する場合があります